お知らせ

教区ニュース「カリタス東京通信2026年5月1日5月号」

2026年05月12日

自死遺族の悲しみに寄り添う場

エレミヤ会 橋本真世

私たちは、カトリックの精神に基づいて、一方、信仰の枠を超えて集う「自死遺族の会」です。大切な方を自死によって失うという体験は、言葉にしがたい深い悲しみや孤独を伴います。その思いを一人で抱え込まず、安心して立ち寄ることのできる場を願い、この会が立ち上げられました。

かつてイグナチオ教会には、自死遺族のための「虹の会」がありましたが、コロナ禍で残念ながら散会となりました。しかし、その志を受け継ぎたいとの思いから、新しい名称とスタッフにより「エレミヤ会」が2024年に発足しました。

聖書の中で、イエスは涙する人のそばに立ち、その悲しみを急いで変えようとはなさいませんでした。マリアとマルタが嘆き悲しむ場面では、まず共に涙を流されました。私たちもまた、答えや解決を示すのではなく、悲しみのそばに「共に在る」ことを大切にしています。

スタッフは心理士などの専門家ではありませんが、傾聴講座を学び、静かにお話を伺う姿勢を大切にしています。また、会にはシスターが付き添いとして同席し、神父様も時間の許す限り参加してくださいます。昨年はエレミヤ会として、神父様が追悼ミサをささげてくださいました。

自死遺族の方の中には、今はまだ慰めが遠く感じられる方もおられるかもしれません。悲しみの中では、孤独を強く覚えることもあるでしょう。しかし、神様はその痛みをご存じで、決して一人にはされません。私たちエレミヤ会も、愛と理解をもって寄り添いたいと願っています。どうか一人で耐えようとせず、支えを受けることをご自分に許してください。どのような思いを抱いていても、私たちは祈り続けます。今後もエレミヤ会として追悼ミサを執り行います。お話しになりたいことがあれば伺いますし、言葉が出ないときでも、その痛みが少しでも和らぐよう寄り添いたいと願っています。

神の慰めと平安が、自死遺族の方々のお心を包みますように。

開催日時・連絡先は教区ニュースVIVID欄をご覧ください。