愛の奉仕活動紹介

愛の奉仕活動紹介: Vol.6 山谷夜廻の会

2024年02月20日

山谷夜廻の会

さて、ここからは「山谷夜廻の会」の活動レポートとなります。「山谷夜廻の会」の原点はフランシスコ会の中谷師が1980年代後半から「山里の家」として山谷地区で炊き出しと夜廻の活動したことから始まります。2003年に中谷師が死に直面する老人の魂救済に力を注ぐことになったため、この「山里の家」の活動の内、夜廻の活動を当時のスタッフがその意思を引き継ぎ現在に至っています。

夜、7時半少し前になると、JR南千住駅の改札口を出たところにその日参加するボランティアの人が集まってきます。今回参加したのは2月の初めの寒い日でした。参加者はベテランの方もいれば、初めて参加される方、若い方か壮年の方まで幅広い年齢層の方が参加されます。学校の休み中には、高校・大学の学生や時には親に連れ添われた中学生が参加することもあります。会のホームページを見て参加される方も多いようです。この日は14名のボランティアが集まりました。支援物資を積んだ車が2台到着し車に乗り込んで、配布場所の山谷へと移動します。乗り切れない場合は、何人かが歩いて10分程度の現場に向かいます。

待ち合わせ場所のJR南千住駅です。

 

時間になるとスタッフが車で迎えに来てくれます。

配布場所付近の路上で、おにぎりや衣類などの支援物資を下ろし、肌着などの新品は包装を剥がして、タグを全て外し、ゴミが出ない様に下準備をします。その後、種類ごとにまとめられたバックを各々みんなが抱えて、近くの「いろは商店街」に運びます。

配布場所近くの路上で物資をおろして下準備をします。

いろは商店街には30名ほどの方の列ができていて、おにぎりを受け取った後、石鹸・歯ブラシ、髭剃り等の日用品とセーター、防寒着、ズボン、靴下、下着等を自分のサイズにあったものを選んで受けとります。「いろは商店街」で渡し終わると、福祉センター方面等へ移動し野宿をしている方や、途中に路上にいる方に各自が持っている品物が必要かの声掛けをして手渡していきます。この日は、松戸で作られたものの他に、60個のおにぎりが加わり約180個のおにぎりが配られました。人数については、生活保護費等の公的支援金の支給日や気候に左右されるとのことで、この日は公的支給後で寒さが厳しかったこともあり、比較的少ない方でした。

山谷のいろは商店街の配布場所でおにぎりを手渡し、衣類等を選んでもらいます。

 

周辺を廻って野宿している人たちに声をかけていきます。

配布が終了すると、種類毎に畳んで残数を記録して車に積み込みます。終わりに、歩道で反省会を行い、初めての参加者かいる場合は全員で自己紹介をした後、活動の中で気づいたことを報告して配布活動は終了します。帰りは同じ様に車でJR南千住駅まで送ってもらい、帰宅の途につきます。山谷夜廻の会についての詳しい内容に関しては、同会のホームページをご覧ください。