お知らせ

カリタス東京通信 2023年3月号

2023年03月09日

世界病者の日ミサと教区内活動団体の集い報告

2月11日(土・祝日)世界病者の日に、東京カテドラル聖マリア大聖堂で世界病者の日のミサと、関口会館ケルンホールで愛の奉仕に取組む団体・グループの集いを開催しました。東京教区内では、カトリックの理念に基づき大小さまざまな団体・グループが活動を行っています。医療機関、高齢者福祉、児童福祉、障がい者福祉、ホームレス支援などの法人格を持つ団体、任意団体、小教区内の様々な活動グループ(生活困窮者支援、外国人支援など)、カトリック学校での奉仕グループなどです。昨年4月にカリタス東京が設立されて以来、団体の方々とお会いして活動状況やご意見を伺う機会をもってきましたが、これまで約半年の間に情報を提供いただいた団体・グループの方に案内状をお送りし約50団体120名の方々にご参加いただきました。 ミサの中で、菊地功大司教からお話がありました。お話の要旨は次のとおりです。
  • それぞれの教区で、カリタスの業(愛の奉仕)を行う組織が必要であることを強調されたのは、先日亡くなられた教皇ベネディクト16世でした。愛の奉仕という言葉は、社会の中で神のいつくしみと愛を証している業すべてを指し、正義と平和や滞日外国人支援などありとあらゆることを含んでいる。
  • 教皇ベネディクト16世の回勅『神は愛』では、教会の本質は3つの務めで表されている。①神のことばを告げ知らせること ②秘跡を祝うこと ③愛の奉仕を行うこと。この3つが十分に存在しているところに、教会が十分な形で表されるのだということを強調されている。また、自分の教区の中に、教会共同体が全体として愛の奉仕の業に励んでいくように整えるため、教区のカリタスを立ち上げることが、司教にとっての一つの使命であるということが回勅で示された。
  • 東京教区では、宣教司牧方針に「愛の奉仕のネットワーク化」と「教区カリタスの創設」を掲げ取組んできている。これからも、時間をかけて、さまざまな活動をしている人の声を聞きお互いの理解を深めながら、教区全体として教会の本質的な務めである愛の奉仕の活動に関わっていきたい。
また、カリタス東京常任委員会委員長の天本昭好神父から「私達が目指すもの、それは『カリタス』。目に見えないはずのものが、目に見える私たちを通して表されていく、それが愛の業だと考えるなら、今日こうしてともに祈り、ともに時を同じくしている、それがこれからの東京教区の社会司牧の礎になる」そして「わたしたち東京教区の教会が心を一つにするのと同時に、この社会にあって地の塩、世の光として輝けるよう、皆さんとともに様々なことを目にしながら、ともにどうすればわたしたちのこの社会に福音を響き渡らせることができるかを、ともに歩みながら考えていきたい」と挨拶がありました。 ミサ後、関口会館ケルンホールに移動して、約1時間参加団体の「集い」(交流会茶話会)を行いました。ウイズコロナの世の中ですので感染に注意しながら実施し、ようやく関係者が対面で交流できたことはとても貴重なことでした。この度の「集い」はカリタス東京として第一回目の開催でしたが、今後も継続して開催していきたいと考えています。今回参加がかなわなかった方々にも、次回以降で参加いただければ幸いです。今回はすべての活動団体の方々を一堂に会するスタイルで開催しましたが、今後は開催のスタイルも変化させていきたいと考えています。活動分野ごとの集いの開催も考えられると思いますし、近隣の団体・活動グループの集いも考えられると思います。是非そのような交流の場を創っていきたいと考えていますので、ご意見やご要望などカリタス事務局(電話:03-6420-0606 メール:info@caritastokyo.jp)までお寄せください。よろしくお願いいたします。  

事務局 田所 功