お知らせ

カリタス東京通信 2023年5月号

2023年05月12日

カリタス東京の災害対応活動について

事務局 田所 功

災害はいつどこで発生するか分かりません。私たちの東京教区(東京都・千葉県)も例外ではありません。大雨やスーパー台風などによる河川の氾濫や、首都直下地震の発生も予想されています。東京教区で災害対応を担うカリタス東京では、そのような将来起こりうる災害に備えるべく、取組を進めています。  

1)災害危険度(リスク)の把握

災害への備えの第一歩として、災害危険度(リスク)の把握から始めました。 国土交通省の「重ねるハザードマップ」や、東京都都市整備局の「地域危険度一覧表(区市町別)」を基にして、教区内にある78の教会と集会所がどのような災害危険度の地域に立地しているかを調査しました。 これによりますと、荒川が氾濫した際は、流域の板橋区、足立区、荒川区、墨田区、江戸川区などにある10の教会では、床上浸水の危険があることが分かりました。首都直下地震となると、さらに広範囲で教会が被災することになると思われます。 調査結果は「災害対応」ページでご覧いただけます。

2) 教区本部機能の災害初動対応の確認

東京教区内で災害が発生した際に慌てることなく対応できるよう、発災直後に初期対応として教区本部機能がどのように動くかについての確認を、教区本部事務局とカリタス東京とで行いました。 発災時には大司教をトップに教区災害対策本部が立ち上がり、教区の災害対応の方向性を決定します。対策本部の決定に従って具体的な対応は、主に教区本部事務局と期間限定で設置されるカリタス東京サポートセンターが担うことになります。
教区本部事務局
発災時は、主として教区内組織の構成員と資産(建物・備品)に関する被災状況の確認と復旧業務を担当します。「被災した教会の建物を再建したい」「被災信徒へ義援金を渡したい」などの支援要請には、教区本部事務局が対応します。
カリタス東京サポートセンター
カトリック教会が広く一般を対象として行う災害救援と復興支援活動の、教区での現地救援本部の役目を担います。被災状況や支援ニーズの確認、支援活動計画の策定、ボランティアベース(活動拠点)の立ち上げと運営支援、ボランティアの受付などが主な役割です。被災地で活動する教会内外の団体との連携の窓口でもあります。  

災害対応スタッフを募集します

カリタス東京では、災害時にカリタス東京サポートセンターにて活動に参加してくださる災害対応スタッフを募集しています。災害が発生したらカリタス東京サポートセンターに集結して様々な任務にあたるスタッフです。緊急救援から復興支援まで、活動期間が長くなることも想定して、交替で任務に当たれるよう十分な人数を確保しておきたいと思っています。応募いただいた方には災害対応スタッフ研修も計画しています。 関心のある方は、カリタス東京事務局(電話:03-6420-0606 メール:info@caritastokyo.jp)までご連絡ください。

東京都内小教区の災害予想マップ(千葉県内も作成の予定です)