お知らせ
台風13号洪水災害対応報告
2023年09月28日
9月8日の台風13号に伴う大雨では、関東から東北にわたる広い範囲で洪水被害が発生しました。最も被害が大きかったのは福島県いわき市でしたが、千葉県でも被害が発生しました。東京教区の災害対応を担うカリタス東京では、千葉県での災害への対応を行いましたので以下のとおりご報告いたします。
(1) 9月14日 被災地視察
千葉県の被災地の中で最も被害の大きかったのが茂原市でしたので、茂原教会の信徒の方に案内していただき現地視察を行いました。 1)カトリック茂原教会:内水氾濫によって、ガレージ前が約20cm浸水した。敷地内にも水が入り、3~5cmほど浸水したが、建物には影響なかった。雨漏りが少しあった。2)茂原市役所前:豊田川が氾濫して約1mほど浸水した。市役所機能に問題はなかった。3)八千代通付近:茂原市で一番浸水被害が大きかった場所。通りに沿った商店や飲食店が軒並み床上浸水した。家具・家電・ゴミなどが通りの両側に積まれたままとなっていた。 茂原市では4年前の洪水被害後、一宮川の堤防かさ上げ工事中だった。工事が完了していた側は浸水しなかったが、工事未完成の八千代通側が浸水した。(2) 9月14日 茂原市災害ボランティアセンター訪問
聞き取り情報:
- 13日からボランティアセンターを開設したばかり。115件の支援要請が寄せられている。今後も増える見込み。
- 14日のボランティア参加者は130人。31件の支援要請に対応中。
- ボランティア参加条件は原則県内の個人。
- 被害状況は茂原市が把握中で被害の全容は未だつかめていないが、4年前の洪水被害ほどではない模様。
(3) 9月15日、22日 災害対応情報共有会議(オンライン会議)参加
カリタス東京が加盟している、災害支援ネットワークちば(CVOAD)主催の情報共有会議に参加しました。千葉県内から行政、社会福祉協議会、市民団体などから約100名の参加があり、被災状況や支援状況の情報交換が行われました。9月22日現在の茂原市の被害状況は、床上・床下浸水合わせて約1900軒(4年前は4200軒)。(4) 9月24日 カトリック茂原教会教会委員会会議参加
茂原教会の教会委員会でも災害対応について話し合われました。将来の災害に備えて、安否確認などのための信徒ネットワーク整備の必要性が議論されました。この度の洪水災害に関しては、個人でのボランティア参加はあるかもしれないが、教会としての支援活動は行なわないことになりました。教区としての対応方針
以上の経過を踏まえて、菊地大司教と協議の上で、この度の台風13号洪水災害への教区としての対応方針は以下のとおりとすることになりました。(9月27日)- 教区内に呼びかけて支援を立ち上げることは行なわない。
- 将来被災者の生活再建に際して、行政からの支援が得られない部分で物資支援のニーズが出てきた場合は、カリタスジャパンと共同で資金援助を検討する。