お知らせ
教区ニュース「カリタス東京通信2024年10月1日10月号」
2024年09月30日
生活困窮者支援団体・グループ交流会の開催報告
カリタス東京事務局 小池四郎
7月15日、関口会館ケルンホールにて生活困窮者支援団体・グループ交流会を開催しました。昨年の9月に、炊き出しやフードパントリー等で生活困窮者を直接支援している団体・グループの交流会を開催し、15団体・グループから31人が集まりました。また、12月にはこれらの団体に物資や資金を提供することでサポートしているグループの交流会を開催し、11グループから17人が集まりました。今回は、支援活動を行う団体とそれらをサポートしているグループの合同の交流会を開催し、19団体・グループから44人が参加しました。
交流会の前半の部分では、つくろい東京ファンド代表の稲葉剛さんに、「多様化する生活困窮者支援の現場から」のテーマで講演いただきました。講演会では1990年代前半のバブル崩壊後の路上生活者増加から現在の貧困ビジネス・ネットカフェ居住者の問題に至るまで問題の流れをわかりやすく説明をしていただきました。その中で、稲葉さんが現在取り組んでいるハウジングファースト支援(まずは住まいを提供し、その上で、精神・身体的健康、依存症、教育、就労などの分野における支援サービスを包括的に提供する)の重要性を強調されていました。講演後、参加者から日頃の活動の中で直面する外国人の生活困窮者の問題などについて積極的な質疑応答がなされました。後半の部分では、小グループに分かれて分かち合いを行い、日常の活動の中で感じていることについて意見交換しました。「教会から外に出向いて行かないと本当に困っている人にたどり着けない」「『支援とは何だろう?』といつも自問している」「寄り添う支援を大切にしている」など様々な発言がありました。
教区内の生活困窮者を支援している活動団体・グループは、現在カリタス東京が把握しているだけでも5団体(法人・任意団体含む)と25グループがあります。とかく小教区では隣の小教区でどの様な活動をしているのかよくわからないという声をよく聞きます。そこで、カリタス東京では生活困窮者を支援している団体・グループの活動を知ってもらうために、カリタス東京ニュースに昨年の12月から「愛の活動グループ紹介」コーナーを設けて団体・グループへの訪問レポートを掲載し続けています。現在までに15団体・グル―プを掲載しています。「愛の奉仕活動紹介」のページに掲載していますので、是非ご覧ください。